同志社大学 村田晃嗣先生による特別講義を開催しました
平成29年10月23日(月)、午前10時20分より中講義室2において、創立70周年を記念し、国際政治学者の同志社大学法博狗在线_博狗体育在线@教授 村田晃嗣先生をお招きし、特別講義を行っていただきました。
冒頭、博狗在线_博狗体育在线@立大学名誉教授 松岡泰先生から、村田先生について、アメリカ外交が専門の国際政治学者であり、数多くの著書を出筆しておられ、読売論壇新人賞やサントリー学芸賞等の受賞歴も多く、また、これまでに同志社大学学長や政府関係の委員も務められたほか、テレビ出演など社会活動にも積極的に関っておられるとの紹介がありました。
村田先生からは、「21世紀のリベラル?アーツの可能性」と題して、まず、日本が直面する急速な人口減少問題について、事例として京都から東京への遷都の際の人口減少問題や他国の事例など具体的な数値も交えて、丁寧に分かりやすくお話をされました。
次に、グローバル化について、横のグローバル化では、人種や宗教等を事例として様々な多様化やダイバーシティが進んでいること、縦のグローバル化では、大学の世界ランキングなどを例に何でもランキング化する傾向が進んでいること、そしてこの横と縦のグローバル化がインターネットやSNSの普及により急速に進んでいるとのお話がありました。
約200名の受講者は、村田先生から多くの示唆を与えていただきました。特に学生に対して、「日本人は偏差値に親和性を持っているが、大学入学時と卒業時の学力に相関性はなく、相関があるのは入学一年後の学力と卒業時の学力であり、いかに学び続けるモチベーションを持ち続けるかが大事である。また、多様化が進み、既存の秩序が塗り替えられていくような変化の早い社会で生き抜くには、可能な限り自身の知的バックグラウンドを広く持ち、特定の専門教育に限らず幅広い教養教育を身に着けておくことが大事であり、それによって自身の思い込みや偏見から自由になれる。」との言葉をいただき、大変充実した講義となりました。